執着なき生活

 

ふと思いつき、禁煙に成功する。

このような状態の人間は何をして生活しているのか。新しいゲームを買おうか迷って買わないみたいなことをしているのだ。

「ワイルドハーツやりたいなぁ」「ウォーロンやりたいなぁ」「でも高いなぁ」「サクラノ刻は普通に高い買い物だったしなぁ」「RTX4070Tiが普通に高い買い物だったしなぁ」「だからこそハイスペ要求ゲームやりたいなぁ」

驚くことに、この子供部屋おじさんは貯金が増え続けているのだ。休職中であるにも関わらず!1日20本のショートピースを吸う生活をしておきながら!

 

このようでは働く気も起きまい・・・と思う人もいるだろう。しかし労働意欲は増すばかりだ。これは切迫感を伴っている。労働による意欲の増加が必要であることを、誰よりも私が知っているのだ。

とある例を紹介しよう。私は、ある日、ムラっとした。なんの拍子にそうなったかはわからないが、男性とはそのようなものだ。中高生の頃ほど突拍子もなく立ち上がることもないにせよ。

私は気が向いたら処理することに決めた。そうするとどうだろう。私は自慰を面倒くさくてやらなくなったのだ。ニコチンへの執着すら断ち切るこの気性は、どこまでも生気を感じさせない。

 

こうして私はタバコを吸わなくなり、自慰をしなくなり、ソリティ馬でイライラするだけのおじさんとなったのだ。おじさんというか、もはや高齢者だ。

 

[fin]